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ディバステ特別版【3】『初音ミク Project DIVA Arcade Future Tone』松並桂一ディレクターインタビュー

こんにちは!
PR担当の舞浜たろうです。

昨日に引き続き「週刊ディーヴァ・ステーション」特別版をお送りいたします!
 ※「東京ゲームショウ2013」セガブースにて配布のカタログに掲載されていた「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project」制作陣インタビューの再編集版を掲載しております。

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第3回目となる今回は、2013年11月稼働予定の『初音ミク Project DIVA Arcade Future Tone』の松並桂一ディレクターのインタビューです。
「東京ゲームショウ2013」にご来場頂いた方もそうでない方も、ゼヒご覧くださいね!

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『初音ミク Project DIVA Arcade Future Tone』ディレクター
松並桂一

――改めてアーケード版『初音ミク Project DIVA Arcade』の歴史や特徴についてご説明ください。
松並:まず僕もプロデューサーの大崎(誠)も動画投稿サイトが大好きで(笑)。PSP版『Project DIVA』がリリースされたあとに、動画投稿サイトに上がっているPSP版で作られたエディット動画を見て、感動してしまって。そこで「この流れをゲームセンターに持ちこむことができれば、何か新しい可能性のあるゲームが作れるんじゃないか?」という話になったんです。
初音ミクのファンが自分たちで楽曲を作って、それが『Project DIVA Arcade』に搭載されるというような、お客様も参加してゲームを作り上げていくこと自体が面白いんじゃないかということで、急遽企画書を書いて、約半年という異様なスピードで完成させ、今に至ります。

――『Project DIVA Arcade』を作るうえで苦労された点は?
松並:PSP版の『Project DIVA』シリーズが持つ「誰でも遊べる」要素はそのままに、なおかつゲームセンターでリズムゲームをやりこんでいるお客様にも満足してもらえるようなゲームシステムを創りあげることが苦労した点ですね。何度も遊べるゲーム性を追求したのが『Project DIVA Arcade』で、最終的には1フレーム単位でのスコア争いもできるようになっていますが、ライトなプレイヤーからヘビーなプレイヤーまで、違和感を覚えることなく自然に遊んでいただくための調整に一番気を使っています。その結果として多くのお客様に支持される、息の長いゲームになったと思っています。

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――そんな『Project DIVA Arcade』の最新作である『初音ミク Project DIVA Arcade Future Tone』はどのような作品なのでしょう。
松並:『Project DIVA Arcade』はゲームセンターで3年以上稼働していますので、どうしても新鮮さが薄れて飽きが生じてしまいます。なので、そろそろゲームシステム的な変化は必要だと感じていました。
さらにPSP版からPS Vita/PS3版に『Project DIVA』が移り変わった際にグラフィックの強化がなされたので、それに追従して、『Project DIVA Arcade』らしく強化していこう、と。大きく言うとこの2点を中心としたアグレッシブなバージョンアップによって『Project DIVA Arcade Future Tone』が生まれました。

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――システム的な変化と言えば、従来の○×△□の4つのボタンに加えて「タッチスライダー」が搭載されました。これはどういったものなんでしょう?
松並:『Project DIVA f』で搭載された「スクラッチ」という動作をアーケードゲームに落としこむために考えられたアイディアです。このために「タッチスライダー」というデバイスを新たに追加しています。タッチデバイスの場合、ボタンと違って押した感覚が得られないので、ボタンよりレスポンスを体感しにくいんですが、そこをどうクリアするかが大きな課題でした。そのうえで、気持ちよく遊べるものにするための試行錯誤を徹底的に行い、最終的にはボタンと大差ないフィーリングを実現しています。最初は不安かもしれませんが、遊んでいただければ十二分に楽しんでいただけるものになっていますよ。

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――グラフィック面の強化については。
松並:キャラクターコスチュームは「Module AC Type2.0」ということでモデリングをすべてリファインしていますので、よりかわいく、格好よくなっています。PVのクオリティも、制作している我々が見飽きずに素晴らしいと思うくらいですので(笑)、ぜひご期待ください。
それ以外にも『Project DIVA f/F』に搭載された、コスチュームの「カスタマイズアイテム」を『Project DIVA Arcade Future Tone』でも実装しました。ネコ耳を付けたり、自分だけのキャラクターで綺麗なPVが見られるのは大きな魅力だと思います。実は『Project DIVA Arcade Future Tone』は新基板での稼働になるんです。これによって描画性能が飛躍的に上がりましたし、従来では難しかったキャラクター3人同時表示による「トリオ」での歌唱も可能になっています。ここにさらに演出が入っていくことで、PVの表現力はアップしていますね。

――それは楽しみですね。ファンが注目する楽曲については?
松並:基本は『Project DIVA f/F』で搭載された楽曲を順次移植、という形なのですが、これまで『Project DIVA Arcade』は移植以外にオリジナル楽曲やセガの楽曲なども配信していますので、このあたりも入れつつ、魅力的な楽曲提供をしていきたいと思っています。

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――「タッチスライダー」搭載に伴い、筐体のデザインも刷新されました。
松並:『Project DIVA Arcade』はこれまでTripshotsさんに筐体デザインをお願いしていましたが、『Project DIVA Arcade Future Tone』はアヴァンギャルドなデザインが持ち味のStaさんにお願いしています。ライトグリーンを基調にゲームセンターで栄える、カラフルなデザインに仕上げていただきました。

――最後にファンに向けて一言。
松並:PVのクオリティの高さが好評の『Project DIVA Arcade』でしたが、『Project DIVA Arcade Future Tone』はさらにその先の次元の表現をお見せできると思います。あとは新デバイス「タッチスライダー」ですが、従来のお客様も新規の方々もバッチリ楽しんでいただけるものになっていますので、ぜひ実際に触っていただきたいですね。

(本記事のインタビューは2013年8月に実施したものです。)

■『初音ミク Project DIVA Arcade』公式サイトはこちら

(PR担当/舞浜たろう)